用語集 > 経済学の基礎
貨幣の中立性とは?
英語:Neutrality of money
別名:貨幣中立性, 貨幣ベール観
意味
貨幣量が変わっても、長期的には物価などの名目の値が変わるだけで、生産や雇用などの実質の値は変わらないという考え方です。主に長期について成り立つとされます。
くわしい解説
貨幣の中立性とは、貨幣の量が変化しても、長い目で見れば、生産量、雇用、実質賃金といった実質的な量には影響せず、物価や名目の賃金などだけが比例して変わる、という考え方です。貨幣は取引の手段にすぎず、経済の本質的な力である生産や技術、人々の好みとは別だと見るためです。貨幣数量説とも関連が深く、古典派経済学の特徴とされます。
短期については、多くの経済学者が、貨幣量の変化が実質に影響すると考えています。価格や賃金がすぐには調整されないからです。このため、金融政策は短期の景気に働きかけることができます。ただし長期では、中立性が近似的に成り立つというのが、現在の標準的な見方です。したがって、金融緩和を続けても、長期的な成長率を恒久的に高めることはできないと考えられています。
金融緩和の効果を論じるときは、短期の景気への影響と、長期の物価や成長への影響を分けて読みましょう。実質の効果は一時的だとされる点がポイントです。
例・ヒント
例:ある日、すべての通貨の表示が2倍になり、価格も賃金も同じく2倍になれば、人々が買えるものの量は変わりません。これが中立性の基本的な発想です。短期には、この関係が成り立たないこともあります。
よくある誤解・注意点
中立性が成り立つのは主に長期です。短期には貨幣量の変化が実質の生産や雇用に影響するのが一般的な見方で、中立性があるから金融政策は意味がない、というわけではありません。
関連する用語
※ 解説はAIが作成しています。誤りや古い内容を含む可能性があります。正確な内容は公的機関・原文でご確認ください。投資などの判断は、ご自身の責任で行ってください。