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有効需要の原理とは?
英語:Principle of effective demand
別名:有効需要論
意味
生産量や雇用の水準は、実際に購買力の裏付けをもつ需要の大きさによって決まるという、ケインズの経済学の中心的な考え方です。
くわしい解説
有効需要の原理は、ケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』で示した基本原理です。有効需要とは、お金の裏付けがあって実際に支出される需要を指します。企業は売れる見込みの量だけを生産するので、経済全体の生産量と雇用は、この需要の大きさに左右されると考えます。需要が不足すれば、人や設備に余りがあっても、生産は増えません。
これは、供給がみずから需要をつくるというセイの法則に反する見方で、不況が長引く理由を説明しました。需要が足りないと、所得が減り、さらに需要が減るという悪循環が生まれ、自然には元の水準に戻らない場合があります。そこで、民間の需要が足りないときは、政府が支出を担うことで、生産と雇用を支える政策が正当化されました。
景気の分析記事では、需要不足なのか供給の制約なのかを見る際に、この原理が基本になります。生産能力に余裕があるのに生産が伸びないなら、需要側の問題が疑われます。ただし、原因の切り分けは難しく、見方によって結論が異なることも多いです。
例・ヒント
例:工場に十分な設備と働き手があっても、注文が少なければ生産は増やせません。注文、つまり有効需要が増えて初めて、雇用と生産が拡大していきます。需要の不足が、失業が続く理由になるという発想です。
よくある誤解・注意点
有効需要は、単に欲しいという気持ちではなく、支払い能力を伴う需要です。また、この原理は、どんな状況でも需要が経済を決めるという意味ではなく、主に生産能力に余裕がある状況に当てはまります。
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