リサーチ・ダイジェスト

用語集 > 経済学の基礎

ナッジとは?

英語:Nudge

別名:ナッジ理論

意味

選択肢を禁じたり報酬を大きく変えたりせず、選び方の設計を工夫して、人が望ましい行動をとりやすくするしかけをいいます。行動経済学の応用例です。

くわしい解説

ナッジは「ひじで軽く突く」という意味の英語で、行動経済学者のセイラーとサンスティーンが広めた考え方です。選択の自由は残したまま、情報の見せ方や初期設定を工夫して、人が自分や社会にとってよい選択をしやすくします。禁止や罰則、大きな金銭的なインセンティブとは異なる手法です。

代表例は、デフォルト(初期設定)の活用です。年金や貯蓄の制度で、加入を初期設定にして、希望しない人だけが外れる形にすると、加入率が高まることが知られています。ほかにも、他の人の行動を知らせたり、メッセージの表現を変えたりする方法があります。健康、環境、納税などの分野で政策に使われています。

ナッジの導入が報じられたときは、どの行動を促す目的か、本人が選択できる余地が残っているか、効果が検証されているかを確認するとよいでしょう。また、誘導が意図しない方向に働いたり、人をだます使い方(スラッジ)になったりしないかという点も、議論されています。

例・ヒント

例:自治体が納税通知書に「多くの住民が期限内に納めています」と記載したところ、期限内の納付が増えた、という取り組みが各地で試されています。小さな工夫で行動が変わる例です。

よくある誤解・注意点

ナッジは強制ではなく、選択の自由を残す点が特徴です。ただし、効果の大きさは状況により違い、どの場面でも同じ結果が出るとは限りません。効果の検証が欠かせません。過度の誘導には批判もあります。

関連する用語

※ 解説はAIが作成しています。誤りや古い内容を含む可能性があります。正確な内容は公的機関・原文でご確認ください。投資などの判断は、ご自身の責任で行ってください。

用語集の一覧へ 最新のレポート要約を見る →