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債務デフレとは?
英語:Debt deflation
別名:負債デフレ, デット・デフレーション
意味
物価の下落で借金の実質的な負担が重くなり、返済のための資産売却が進んで、さらに物価が下がるという悪循環を指す理論です。フィッシャーが論じました。
くわしい解説
債務デフレは、アメリカの経済学者アーヴィング・フィッシャーが1933年に、大恐慌の分析の中で示した理論です。借金をしている企業や家計は、物価が下がると、名目の借金額は変わらないのに、収入は減るため、返済の負担が実質的に重くなります。そこで、返済のために資産を急いで売ると、資産の価格がさらに下がり、物価も下落します。借金が減るどころか、実質的な負担がさらに増し、悪循環に陥ります。
この考え方は、1990年代の日本の長い低迷や、2008年の金融危機後の分析で再び重視されました。デフレが企業や家計のバランスシートを傷つけ、金融機関の不良債権問題とも結びつく、という見方です。対策として、物価の下落を食い止める金融緩和や、債務の整理、財政による需要の下支えなどが議論されます。ただし、物価の下落が必ずこの悪循環を引き起こすわけではなく、借金の大きさや経済の状況によります。
デフレや資産価格の下落を伝える記事では、企業や家計の借金の状況と、金融機関への影響を見ましょう。借金が多いほど、物価の下落が経済に及ぼす悪影響は大きくなります。
例・ヒント
例:地価が下がり続ける中で、借金のある企業が返済のために土地を売ると、さらに地価が下がり、担保価値の低下から追加の売却を迫られる、という連鎖が起こります。借金の多い経済ほど、影響は大きくなります。
よくある誤解・注意点
物価が下がること自体は、必ずしも債務デフレを意味しません。借金の多い主体が多く、予想外に下落した場合に、問題が大きくなります。また、デフレとは別に、借金の整理の進み具合も影響します。
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