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時間的不整合とは?
英語:Time inconsistency
別名:動学的不整合, 動学的非整合性
意味
ある時点で最適と考えた計画が、時間が経つと最適でなくなるため、事前の約束を守る信頼が得られにくくなるという問題です。中央銀行の独立性の根拠となります。
くわしい解説
時間的不整合は、1977年にフィン・キドランドとエドワード・プレスコットが政策論で示した考え方です。政府や中央銀行が、事前には低い物価上昇率を約束していても、人々がその約束を信じて行動した後には、約束を破って景気を刺激したくなる誘因が生まれます。人々がそれを見越すと、最初から約束を信用せず、結果として物価上昇率だけが高くなり、景気は良くならない、という望ましくない結果が起こり得ます。
この問題への対応として、政策を裁量に任せずルールで縛る、中央銀行に政治から独立した立場を与える、物価安定を明確な責務とする、といった工夫が考えられてきました。多くの国で中央銀行の独立性が重視されるのは、この理由によります。また、政策の約束をいかに信頼できるものにするかという議論は、フォワードガイダンスにも関わっています。
中央銀行の姿勢や、政府と中銀の関係に関する記事では、政策の一貫性と信頼性に注目しましょう。急な方針変更は、市場の予想を乱す原因となります。
例・ヒント
例:政府が借金の返済を約束していても、いざ返済の時期になると、返さない方が目先は得に見える、といった状況です。人々がそれを予想すれば、そもそも貸さなくなります。
よくある誤解・注意点
時間的不整合は、政策担当者が嘘をつくという意味ではありません。状況が変わると、最適な行動が変わってしまう構造的な問題を指します。また、ルールを守る仕組みがあれば緩和されます。
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