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ライフサイクル仮説とは?
英語:Life-cycle hypothesis
別名:ライフサイクル理論, 生涯所得仮説
意味
人々は生涯の所得を見通し、若い時は借り入れ、働く時期に貯蓄し、老後に取り崩して、消費を一生を通じてならそうとする仮説です。
くわしい解説
ライフサイクル仮説は、フランコ・モディリアーニらが1950年代に唱えた消費と貯蓄の理論です。人は、生涯で得られる所得と資産をあらかじめ見積もり、その範囲で、一生を通じて消費をなだらかに保とうとすると考えます。若い時期は所得が少ないので借り入れで補い、働き盛りの時期には貯蓄して、退職後はその蓄えを取り崩して生活します。
この理論から、社会の年齢構成が貯蓄率に影響することが導かれます。高齢者が増えると、貯蓄を取り崩す人が増え、社会全体の貯蓄率が下がる可能性があります。また、年金制度や退職後の生活設計についての議論にも使われます。ただし、実際の家計では、遺産を残したい気持ちや、将来の不確実さへの備え、お金を借りる制約などの要因もあり、理論どおりには動かない部分があります。
少子高齢化と貯蓄、年金に関する記事では、世代ごとの貯蓄行動の違いが語られます。その背景には、ライフサイクルの考え方があります。家計調査などの数字では、世代別の違いに注目してみるとよいでしょう。
例・ヒント
例:若い会社員が住宅ローンを組み、働き盛りの間に返済と貯蓄を進め、退職後は年金と貯めた資産で生活する、という一生の流れを、理論は想定しています。貯蓄を取り崩すのは、主に退職後の時期です。
よくある誤解・注意点
人が必ず老後に貯蓄を使い切るという意味ではありません。実際には、多くの高齢者が資産を残し、その理由も人によって違います。理論は、あくまで一つの基本的な見方です。
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