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流動性の罠とは?
英語:Liquidity trap
別名:流動性のわな
意味
金利がきわめて低い状態で、資金を増やしても人々が使わずに手元に置くため、金融緩和の効果が出にくくなる状況を指します。ケインズが論じました。
くわしい解説
流動性の罠は、ケインズが論じた概念で、金利が下がりきった状態を指します。金利が非常に低いと、債券などで運用してもほとんど収益が得られず、人々は現金や預金のまま持とうとします。この状態で中央銀行が資金を供給しても、増えた資金は使われずに保有されるだけで、さらなる金利低下も起こらず、需要を押し上げる力が弱まります。
1990年代の日本の景気低迷の際に再び注目され、アメリカの経済学者ポール・クルーグマンらがこの観点から日本の政策を論じました。2008年の金融危機のあとの欧米でも議論されています。対策としては、財政政策の併用、将来の物価上昇への期待に働きかけること、金利以外の資産購入などが提案されてきましたが、その効果の大きさには意見が分かれます。
記事で「金融緩和の効果が限られる」「政策金利が下限に近い」といった表現を見たときは、その背景にこの問題があるかを確認しましょう。また、本当にこの罠に陥っているのかどうかは、研究者の間でも評価が一致しない場合があります。
例・ヒント
例:政策金利がほぼゼロの国で、中央銀行が大量の資金を供給しても、企業は借り入れを増やさず、家計も預金のまま置いておくなら、緩和は景気にほとんど届きません。このとき、金利の引き下げだけに頼る政策は限界を迎えます。
よくある誤解・注意点
金利がゼロに近いことと、金融政策が完全に無力であることは同じではありません。資産購入や期待への働きかけなど、別の手段が議論されています。また、罠にはまったかどうかの判定は簡単ではありません。
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